あさぎ、とんぼ、めんこうばい。
■<あさぎ>
あさぎ = 浅葱色と表記します。実際には水色よりやや濃い色、蓼藍で染めた薄い藍色をいう。葱の葉の色を薄くしたような青緑といえばわかりやすいでしょうか。
ちなみに、「浅葱色」より薄く、「水色」よりさらに淡い藍色は「水浅葱(みずあさぎ)」といわれます。それよりも淡い藍色として「水色」が位置づけられ、最も淡い藍色として「甕覗(かめのぞき)」があります。
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余談ですが 「かめのぞき」の色名には二説あり、一つは、藍甕に布をほんのわずかの時間浸けて引き上げた、すなわに、布は藍甕のなかをちょっと覗いただけで出てきてしまったから染まり方も薄い、というもの。もう一つは、甕に張られた水に空の色が映ったような淡い色合いをヒトが覗き見た色だという説。どちらも納得してしまいます。
<とんぼ>
蜻蛉と書いてあれば「とんぼ」と読めるのですが、「とんぼを漢字で書け」と言われると書けないもんです。ワープロ症候群なのでしょうか、、、

とんぼは、「前にしか進まず、後に退かない=不退転の精神」ということで、戦国時代は勇ましい象徴として「勝ち虫」と言われたり、武具にトンボが装飾使いされたりしたようです。今でも、トンボをモチーフにした羽織紐などがあり、男性にとっては子供の頃につかまえて遊んだ親しみもあり、よいイメージがあるのではないでしょうか。
一方で、トンボは夏の着物やゆかた、帯の柄に多用されています。涼を待つ夏の風物詩的な意味合いが強いと思われます。水面をの波紋と一緒に描いてあることも多く、水と関係が強いのかもしれません。トンボは夏から秋にかけて多く飛びますので、秋の涼しさを表現しているようにも思われます。ゆかたに「秋草である萩」が多く表現されることからも、季節感を先取りして、涼を表現しているのではないでしょうか。
<めんこうばい>
綿紅梅を「めんこうばい」と読めるのは、着物やゆかたに慣れ親しんでいる世代の方が多いと思います。しかも、素材感をイメージできる方はよほどの通ではないでしょうか。
「めんこうばい」は、薄地に太目の糸を間隔をおいて織り込み、縞や格子のように凹凸を表現した木綿織物のことをいいます。シャリ感や清涼感があり、独特の風合いが好まれます。絹糸で織られた絹紅梅(きぬこうばい)もあります。
ゆかたと違って、夏のきものには、「紗(しゃ)」とか「絽(ろ)」とかもあって、最初はわかりにくいかもしれませんね。
お召しになって、気持ちいい、こんな感触は洋服では味わえない、と感じて頂いたら、「やっぱり綿紅梅がいいわ。」となるのでしょう。
さて、6月から「週刊女性大分」の中に、「気になる和のコト、絵になる和モノ。」と題したコラムのような連載コーナーをはじめました。執筆はスタッフの持回り性にして、毎月「和」を楽しむ何かをお伝えしたいと思っております。
今回の「あさぎ、とんぼ、めんこうばい。」もその「女性大分」のコーナーでご紹介したことでして、この場で詳しく説明させて頂きました。
誤りや、過不足などございましたら、どうぞ教えて下さいませ。いろいろと足りないことや間違いがあるかと存じます。
皆様からの反応を楽しみに、長く続けられたら幸いです。
かしこ。



