無心は楽し。絞りの帯揚作り体験会
11月24日と25日、「絞りの帯揚作り体験会」が行われました。参加者は、予想を大きく上回る13名、10名で合計23名。それぞれが思い思いの帯揚作りを楽しみました。

白い縮緬地に下絵が施され、その上を運針。そして、色が染まらないようにするところを縫い〆絞りの機械で括っていきます。京都・絞り専門メーカー・藤井絞さんからお越し頂いた勝田さんに、わからないところを尋ねてはまた、みなさんが無心になって手仕事を進めます。
ご自分の名前の一部を帯揚の端に入れる方もいらっしゃいましたし、下絵に加えて、ご自分だけの柄をプラスする方もいらっしゃいました。あとは、1ヵ月後の染め上がりを待つばかり。
お茶を飲みながら、絞りの括った部分をほどくところを見せていただいたり、本疋田を括るところを見せていただいたり、絞りの仕事の奥深さに触れることができました。やっぱり人間の手仕事は偉大です。
一枚、「手仕事の極み」ともいえる作品があります。20万粒にも達する本疋田総絞りの訪問着、肩のあたりは反物一反の幅に約60粒が、裾にいくに従って粒は大きくなり40~45粒ほどになります。光の角度で陰影が見られ、とても上品で、美しい印象を与えます。

一般的に見られる本疋田は40粒程度ですから、いかにこの訪問着が難易度の高いものかがわかると思います。腕のいい括り職人が1年以上をかけて括りをしたもので、一つも狂いのないようにカンペキな仕事をするなんて、考えただけでも気が遠くなるというか、気が狂いそうな仕事です。
どうぞ、絞りの素晴らしさ、すごさ、奥深さをこの機会にご体感下さい。



