きものあそび塾・その1
きもの、と言ってもいろんな種類がありますね。
「素材」で分けても、「加工の仕方」で分けても、「色柄のパターン」で分けても、最初はわかりにくいかもしれません。
憧れて着てみたい着物と、お出掛けする場所に適した着物というのは、往々にして一致しないことの方が多いのではないでしょうか。だからといって、「着物ってわかりづらい」と思わないで下さいね。
一気に一つの事を覚えようとすると誰でもアタマがパンクして、余計にわかりづらくなるものです。
考えてみてください。洋服だって、「パーティ用のフォーマルドレス・スーツ」と「セミ・フォーマルのスーツ・ワンピース」「ビジネス用のスーツ・ワンピース」「お出掛け着」「ふだん着」「遊び着」とそれぞれに様々なブランドやメーカー、ショップがあります。それを全て一緒に揃えて売ってるお店なんて、百貨店ぐらいしかありませんよね。
それでも「遊び着」だけで1フロア、「お出掛け着」だけで1フロアあったり、それが博多に行けば百貨店も幾つもあり、東京に行けばテイストごとに数限りなくブランドとショップがあり、、、その数を数えたら、全くきりがないのですけど、なぜかそれを雑誌で見たり、お店に出掛けてみたり、いろいろと情報収集したりすることは面倒ではなく、楽しいことですよね。
きっとそれは、子供の頃から、それぞれの機会に応じて、必要なものを買い揃えに出掛けたり、予定がなくてもウィンドウショッピングをしたりすることで、どんな時に何を着るべきか、○○さんのような感じにすれば素敵だからそんなものを揃えよう、といった準備・段取りやイメージづくりを積み重ねてきた経験があるからです。
さて、着物(=和服)の世界は、ハッキリ言って一軒の「呉服屋」で全てを見たり、相談したり、お買物がまかなえます。
言い換えると、一つのお店に全てのものが展示してありますが、一方で何が何用の着物なのか、誰にでもわかりやすいように説明が書いてあるわけでは「決して」ありません。呉服屋の当人が言うのもなんですが・・・
店員さんに聞かないとわからないし、何から聞いていいのやらわからないし、そんなこんなのうちに買い物に来たわけではないから、長居して「買い物しにきた」ように見られたらいけないと思って、気まずくなってしまったり、、、たしかに、「呉服屋」って、入りにくくて、わかりにくくて、親しみにくくなっている「難しい存在」なのかもしれません。
もっとシンプルに、もっとわかりやすく、着物を楽しめるようにお手伝いすることが「きものあそび塾」の狙いです。全くの無料だと、かえって相談しにくいようですので、お菓子代など含めて、実費に近い金額を頂戴します。
ですから、もとを取るつもりでお越しになってください。
話を聴きながら「わかりにくい!」と思ったら、「もっとわかりやすく説明してください」と言って頂きたいです。
2年前に「男のきもの塾」なるものを当店で開催しました。講師は「銀座もとじ」の店主・泉二弘明さんにお願いしたところ、先ず着物の話の前に、「蚕と糸」の話からして下さいました。
一匹のお蚕さまから採れる糸の長さ、一反の着物に必要な繭の個数、その糸を採るためにどれだけの手間が要るのか、などなど。
男性の参加者(大半が初心者なのに)全員がその話に食い入るように引き込まれ、着物の魅力や独特の価値・存在感などに改めて関心をもつようになりました。
さて、今回どんな話をしたら皆様に楽しんで頂けるか、また社内で議論してみます。ご要望があれば、メールかお電話、お手紙でお寄せ頂けましたらありがたいです。
宜しくお願い申し上げます。ではまた。


