風が無くても、涼しげなうちわとは?

昨日7月19日(土)から「阿以波(あいば)の京うちわ展」がスタートしました。
「京うちわ」って、自分も全く知りませんでしたが、扇いでも(あおいでも)扇いでも風がこないんです。
「えっ、それってうちわの意味がないじゃないか。」と思ったのですが、これは300年以上も続く老舗のものですし、しかも禁裏御用品として宮廷などに納められてきたものですから、「意味がない」はずがないんです。どういうことでしょうか。
どうやらうちわの由来として「涼むために扇ぐ道具」として利用されてきた歴史は意外と短いのかもしれません。
古くは、高貴な女性がみだりに顔を人目に晒さないための「かざし」の役割を果たしたり、戦国時代には「軍配」として兵を動かす象徴になったり、武勲あった家来に与える「最高の褒美」になったり、商人がお客様に配るお中元的な「贈り物」になったり、ついには社名や商品を書いて多くのヒトに配る「宣伝媒体」になったり。
その歴史の中で「京うちわ」は、極めて高い装飾性が求められ、素材もそれぞれ竹・和紙・金箔・プラチナ箔・螺鈿など選びに選び抜いたものを使用、高度な技術によって一品一品手作りされた美術工芸品として珍重されるようになったようです。

鑑賞して涼をとるもの、心で涼を感じるものとして、お茶の世界でも知るヒトぞ知るものとか。玄関のお花の代わりに、床の間に飾る美術品として、またそれなりの方へのご贈答品として、喜ばれていると伺いました。
ご関心ある方はぜひ、23日(水)まで展示しておりますのでお気軽にお越し下さい。入場無料で、午前10時~午後7時まで(水曜は午後5時まで)。
「一服の涼」を見つけにお立寄りになりませんか。






